平成25年台風第18号は、2013年(平成25年)9月13日に発生した大型の台風である。この台風によって、特別警報が同年8月30日の運用開始後初めて適用された。
wikipedia

京都府の被害状況

京都府での人的被害は重傷1名(与謝野郡で82歳代女性が右上腕骨頸部骨折 )、軽傷4名。住家の建物被害は全壊4棟、半壊441棟、一部破損217棟、床上浸水1482棟、床下浸水3326棟でした。福知山市、舞鶴市に対して災害救助法ならびに被災者生活再建支援法が適用されました。
(京都府防災Web 「平成25年災害の記録」

京都市の被害状況

人的被害 負傷者3名[2名]{3名}
建物被害 建物全壊および半壊10件{4件}、一部破損172件{0件}、
浸水被害 床上・床下浸水1435件[約1500件]{1194件}
文化財被害 6か所{7か所}
京都市防災危機管理情報館「台風18号に伴う京都市内の被害状況について」より
[]内数値「平成25年9月16日 台風18号」京都市消防局
{}内数値「平成25年災害の記録」京都府防災Web

人的被害

京都府災害対策本部の発表による。京都市発表では市内軽傷3名
京都市 軽傷2名
宮津市 軽傷2名
与謝野郡与謝野町 重傷1名
京都府災害対策本部2013/9/30/12:00発表

  • 土砂崩れ(宮津市字長江)により女性1名が入浴中に下半身が土砂に埋まり(救急搬送後、クラッシュ症候群で入院)他に1名が軽傷を負い、合わせて病院に搬送。
  • 82才の女性が右上腕骨警部骨折(重傷)により救急車で搬送され入院(京都府与謝野郡与謝野町石川)
  • 60才の女性が自転車転倒により軽傷、73才の女性が歩行中に転倒により軽傷。(ともに京都市中京区)
京都市情報館「小栗栖排水機場周辺における浸水被害検証報告書について」
排水機場で漂流物除去作業中に職員が負傷(京都市伏見区)

建物被害【全・半壊】

全壊 4件
住家全壊 2件 山科区大宅岩屋殿,右京区京北井崎町
非住家全壊 2件 右京区京北柏原町,右京区京北上弓削町
半壊 6件
住家半壊 4件 北区紫竹西桃ノ本町,北区西賀茂南今原町,右京区上弓削町,
伏見区下鳥羽長田町
非住家半壊 2件 左京区一乗寺松原町,左京区北白川南ヶ原町
「平成25年台風第18号の被害」京都市防災危機管理情報館

建物被害【一部破損・浸水】

この台風では小栗栖排水機場の人為的なポンプ操作ミスで浸水被害が発生しており、管理する市の責任として損害を補償するとしています。詳細は京都市情報館「小栗栖排水機場周辺における浸水被害検証報告書について」他、同「小栗栖排水機場周辺における浸水被害検証委員会」参照。

その結果、災害による被災戸数が減算(報告により小栗栖地域の床上浸水129件)され、京都府による京都市への「被災者生活再建支援法」の適用が取り消されています。詳細は内閣府防災担当「平成25年台風第18号災害に係る被災者生活再建支援法の適用取消について

「平成25年台風第18号の被害」京都市防災危機管理情報館
行政区 一部破損 床上浸水 床下浸水
北区 18 3 28
上京 3(記載無) 0 0
左京 29 22 98
東山 2 2 3
中京 16 0 1
山科 29(26) 63 166
下京 1 1 0
3(2) 2 1
右京 31(30) 185(184) 122
西京 14 26 26
洛西 3 0 4
伏見 16 131 238
深草 5(4) 1 5
醍醐 2 189(184) 118(119)
合計 172件(164件) 625件(619件) 810件(811件)
()内数値「平成25年台風第18号の被害」京都市防災危機管理情報館
検証により、伏見区の小栗栖森本町を中心とした「床上浸水138件,床下浸水107件,車両被害約523件」の浸水被害は、ポンプが正常に作動していれば発生しなかったと結論。京都市情報館「「台風18号における本市の災害対応に係る総括について」

建物被害【文化財】

「平成25年台風第18号の被害」京都市防災危機管理情報館
種別 名称 所在地 被害状況
国指定名勝 無鄰菴 左京 仁王門通に面した外壁漆喰剥落
重要文化財 聚光院本堂 北区 屋根一部破損、雨漏り
重要文化財 曼殊院 大書院 左京 屋根一部破損、雨漏り
国史跡 嵐山 西京 中之島の一部破損
国史跡 賀茂別雷神社境内 北区 倒木により土塀一部破損
重要文化財 妙心寺 三門 右京 扉破損
以下は京都府災害対策本部「台風第18号による被害等の概要について」
国史跡 南禅寺境内 左京 土砂流入
国宝建造物敷地指定 清水寺境内 東山 崖崩落
国史跡 仁和寺寝殿ほか 右京 寝具建物具一部破損ほか

今回の台風で支払われた保険金

支払われた保険金は全国で383億円

今回の台風では69,923件、総額約383.5億円の保険金が支払われました。(日本損害保険協会発表2014/3/31)車両保険26,801台で44億450万2千円、火災保険42,548件で304億1504万9千円、新種保険(傷害保険含む)574件で35億3008万6千円でした。
2019年台風18号支払保険金額

京都府の被害への支払い

京都府では1,228台の車両に支払われた保険金額が11億8509万3千円で、平均すると1台あたり約96万5千円でした。火災保険では3,607件に対して63億6842万1千円が支払われ、平均すると1件あたり176万5千円でした。(以上、2014年3月31日の日本損害保険協会の年度末調査集計結果より)
近年の風水害等による支払保険金調査結果(見込み含む)2013年度
「日本損害保険協会」http://www.sonpo.or.jp/

支払いの内訳

京都府での支払保険金は住宅物件が風雹災850件で4億4100万円、水災が671件で28億6700万円でした。一般物件(店舗など、住宅物件・工場物件・倉庫物件以外のもの)は風雹災569件で4億8800万円、水災が428件で19億1700万円でした。
(そんぽ防災Web 平成25年台風18号(京都府)被害状況と支払保険金

※使用している画像はイメージです。当災害のものではありません。