平成29年台風第21号は、2017年(平成29年)10月16日にカロリン諸島で発生し、23日3時頃に静岡県御前崎市付近に上陸し、関東地方を通過し東北沖へ抜け、23日9時に福島県沖で温帯低気圧に変化した台風。1991年以降初めて「超大型」の状態で日本に上陸した。
wikipedia

今回の台風で支払われた保険金は全体で886億円

今回の台風では167,402件、総額約886.5億円の保険金が支払われました。車両保険28,938台で64億5674万1千円、火災保険133,533件で791億391万2千円、新種保険(傷害保険含む)4,931件で30億8938万9千円でした。

京都府では575台の車両に支払われた保険金額が2億8281万2千円で、平均すると1台あたり約49万1千円でした。火災保険では9,602件に対して57億9039万7千円が支払われ、平均すると1件あたり60万3千円でした。(以上、2017年11月30日の日本損害保険協会の概算より)

台風18号、台風21号にかかる支払保険金(見込含む)等の調査について
「日本損害保険協会」http://www.sonpo.or.jp/news/information/2017/1712_04.html

京都府での被害内容は重傷1名(京丹後市で70歳代女性が風にあおられ転倒し頭部負傷 )、軽傷9名。建物被害は半壊3棟、一部破損201棟、床上浸水335棟、床下浸水516棟の合計1055件でした。他、京都府 経ヶ岬で 8.4m (23 日 6 時 00 分) の波浪最高値を気象庁が記録しています。
(内閣府 災害情報平成29年

京都府での支払保険金は住宅物件が風雹災4,630件で22億5500万円、水災が166件で4億3500万円でした。一般物件(住宅物件、工場物件、倉庫物件以外)は風雹災1,883件で17億1700万円、水災が146件で3億2200万円でした。
(そんぽ防災Web 平成29年台風21号(京都府)被害状況と支払保険金

平成30年(2018)台風第21号

2018年9月4日

※使用している画像はイメージです。当災害のものではありません。

保険申請のポイント

契約内容の確認

下記、保険の契約から風水災への補償内容を確認しておく。

車両への被害 自動車保険
建物・家財への被害 火災保険
災害による怪我など 傷害保険

被害の記録

車や家への被害報告用に「全体写真」「破損個所のアップ」の2つをセットで記録する。
浸水被害に関しては「浸水した高さのわかる写真」(壁の濡れたシミなど)も記録しておくと良い。

対象 必要な記録
車や建物 全体がわかる写真 破損個所の拡大写真
浸水被害 浸水した高さのわかる写真 浸水したものなどの写真
傷害 治療費の明細(領収書のコピー)※1 適切な通院先※2への交通費明細

※1 高額な(10万円を超える)保険金請求時には診断書が必要なケースもある。
※2 契約により様々な条件あり。補償内容について担当者に確認を。

保険申請より生命の安全と防犯が優先

自身の安全と防犯が最優先なので片付けや修理を申請前に行っても良い。
ただし、後日の保険請求をスムーズにするために損傷個所の写真記録はできる限り残す。

被災により保険証書などを紛失したら…

証書を紛失しても保険は有効。通常は契約保険会社に照会するが、どの保険会社と契約していたかもわからない場合は災害時に利用可能な照会先がいくつかある。

保険の種類 名称 電話番号 受付時間 実施機関
生命保険 災害地域生保契約照会センター 0120-001731 月〜金曜日(祝日を除く)9:00〜17:00 生命保険協会
損害保険 自然災害損保契約照会センター※利用者限定 0120-501331 月〜金曜日(祝日を除く)9:15〜17:00 日本損害保険協会

※「災害救助法が適用された地域」(今回、京都府では舞鶴市が該当)では、家屋等の流失・焼失等により損害保険会社との保険契約に関する手掛かりを失った方に対して「自然災害損保契約照会センター」で照会を受け付けている。
(日本損害保険協会 自然災害損保契約照会センター
0120-501331 受付時間:平日9:15~17:00(土・日・祝日および12/30-1/4を除く)

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台風被害は、火災保険に風水災オプションを追加することで補償されます。ただし免責金額(自己負担額)の設定などに注意が必要です。
平成29年台風第21号により被害を受けられた皆様へ
「日本損害保険協会」http://www.sonpo.or.jp/news/information/2017/1710_07.html